民話『女切ろまん』


『女切ろまんができた由来』


万願寺町東光寺には、室町時代から800年の歴史を持つ農耕儀礼「田遊び」と悪魔払い「鬼会」(毎年1月8日夜開催)の儀式が残っており、平成18年3月に文化庁より「国の重要無形民俗文化財」の指定をうけました。 同寺の東向かいには、この文化財等を背景に繰り広げられた切なくも悲しい恋物語をほそぼそと今に伝えている「女切峠」(おなきりとうげ)があります。この今にも消えてしまいそうなお話を後世に伝えていきたいとの思いから、原始人会が「文化財指定記念」としてし、このお話を「女切ろまん」と題し一冊の本にしました。
女切ろまん

『女切ろまんのあらすじ』


上万願寺村で機織をしている娘「てる」と何日かに一度やってくる糸屋の若者「市兵衛」。いつしか二人は心惹かれるようになった。しかし、てるには源四郎という親の決めた許婚(いいなづけ)がいました。  二人は人目を忍んで会うようになり、それはやがて人々の噂にのぼるようなりました。そして、とうとう二人は「東光寺の鬼会式」の夜村を離れる決心をした。

どぶろくの杯が行き交い、呂律もまわらない程酔っぱらった人々、祭りの宴が最高潮に達した時、てるは抜け出し待ち合わせ場所の峠へ。 しかしそこにいたのは源四郎だったのです。ひたすら市兵衛を恋うてるに嫉妬で逆上し柴刈り鎌で切りつけました。  一足違いで峠に着いた市兵衛が見たのは変わり果てた、てるの姿でした。市兵衛は「彼岸で一緒になろう」と血の気の失せた、てるをしっかり抱きしめて傍の池に身を投げました。

 村人たちは二人の死を悼み、峠を「女切峠」池を「女切池」というようになりました。 そしてそこに小さな墓を建てました。それが今でも比翼塚として残っています。 時は移り、今では近くのお年寄りや民話を尋ねる人、「縁結び」にと訪れる若いカップルが、そっと手を合わせて行かれます。

 ご予約・お問合せ:原始人会  TEL:0790-44-0150  住所:兵庫県加西市上万願寺町120

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